経理マンでもFIREしたい

〜とあるアラフィフ経理マンの早期退職を目指す日常〜

経理マンの銘柄探訪(三信電気)

いよいよ本格的な株価下落局面になってきたように感じます。このような時に銘柄紹介するのもどうかと思いますが、前回から間が空いていることもあり、ここらで一つ紹介したいと思います。因みに、以前からの保有銘柄です。

経理で働いていると、伝票チェックや電話の取次等で色々な取引先を知ることになります。特に頻繁に触れる取引先や、取引額の大きい取引先は興味を持ち、調べたりして、投資先として興味を持つこともあります。三信電気はその一つです。

三信電気は以前の会社でIT関係機器の仕入れでよく使用していた商社です。規模はそれ程大きくありませんが、財務諸表をみる限り、堅実経営をしていると評価しています。配当政策も配当性向をベースとしており、こちらも一般的で、安定配当を期待する私の判断基準では、選定しない可能性がありました。

にも関わらず投資したのは、資本政策を高く評価したからです。該社はPBRが1倍未満であることを活用し、借入金の返済より自社株買いを優先してきました。その結果もあり、配当利回りは高い水準を維持しております。株高局面ではPBRが1倍に近くなった時も確かあり、投資妙味があまりなくなりましたが、株価下落局面では投資妙味がまた出てきたと感じております。因みに私が重要視する指標の値は直近以下の通りです。

PBR:0.62倍(1倍以下)

PER:9.32倍(10倍以下)

配当利回り:5.29%(5.0%以上)

今回取り上げたもう一つの理由は、該社が商社であるということです。商社は生産設備をあまり持たないので、メーカーと比較して固定費が少ない、つまり、景気悪化局面でも赤字になるリスクが低い傾向にあります(逆に、好景気時も利益が急成長する可能性は低いですが)。従って、株価下落局面でも比較的安心して買うことができると考えております。

ということで、遠い未来は分かりませんが、暫くは安心して投資できる銘柄だと判断し、取得した次第です。経理でなければきっと知らない会社だったと思うので、これも一つの経理としての「役得」なのかもしれません(投資は自己責任で)。