今の私達の状況が客観的に「お金持ち」と言えるかどうかは分かりませんが、以前と比べてお金持ちになっていると言えます。では、いつから自分で「お金持ち」と思えるようになったのか、というのを連休中に何となく考えてみました。
以前にも申し上げた通り、私達は今まで2回、大きな資産マイナスになったタイミングがありましたが、それでも概ね金融資産は増加し続けました。ただし、リーマンショックで痛手を負って以来、何となくお金を貯めていた時期もありますので、その頃はどのぐらい金融資産があるか把握しておらず、だから私達はお金持ちである、といったことはほぼ考えませんでした。
3年ほど前、久々に株式投資を再開し、それまで定期預金にしていたお金を株式に積極投入した結果、目標金額である1億円を超えた時は、やはり感慨深かったです。しかし、それに反して「お金持ちになった」という感覚はあまりありませんでしたし、それ以降の行動の変化(金遣いが荒くなるであったり、そろそろ仕事を辞めようか、とか今後の人生どうするか考えようか、といった思考の変化)はほぼありませんでした。
その後、東証市場改革に伴う株高に乗り(資産も増えましたが)配当が増え、世間並の労働収入を不労所得として確保できるようになったと感じた時に、ようやく「ああ、自分たちもお金持ちと言えるのかもな」と思いました。この頃から会社を辞めることや、その後どう生きようかを積極的に考えるようになった気がします。
ところで、YouTubeでよく見るチャンネルがありますが、その中で宋世羅さんという方がおられます。この方は30代半ばと思われる自営保険営業の方で、主に経済や仕事(観)等のお話をされていますが、私より随分若いのによく分かっているなあ、表現が上手だなあと感心させられる動画が多いと感じております(勿論全ての意見に同意するわけではありませんが)。最近見た動画で、お金持ち特有の心理として「①こんなことできる俺になれたという心境で(見返りを考えず)お金を使うことができる、②合理性関係なくお礼の気持ちで取引する」、という話をされていました。私も一応自意識としては「お金持ちの端くれ」と思っていますので、その視点で自分の行動に当てはめて理解をしようとして何となく納得した感があります。
まず「①こんなことできる俺になれたという心境」については、先日行きましたハワイ旅行が当てはまるような気がしています。ハワイに行ってからどうするかは割とどうでも良く、料金が一番高いと言っても過言ではない時期に家族をハワイに連れていくことができた、ということに満足しています(結局ハワイに行ってからどうしたかで嫁さんと喧嘩はしていますが)。そして「②合理性関係なくお礼の気持ちで取引」については、経済的には働き続ける必要は無いのに最終的に退職を撤回した、というのが当てはまるような気がします。私を頼りにしてくれる人が僅かでもいるようであることに加え、私を採用してくれた会社(社長)に対して恩返しをしたい、という気持ちが最終的に勝ったことは否定できません。
見返りを求める気持ちが完全に無くなることは無いでしょうが、以前と比べては見返りに対するこだわりが確実に低下しており、上記の動画を見た時に、「ああ、自分もお金持ちの心理が少しでも分かるようになったと言えるのかな、じゃあ、お金持ちと言える部分があるのかなあ」と改めて感じております。