よくお金を貯めるために見直すべきポイントの一つとして「生命保険の見直しや解約」が挙げられます。本日はこれについて思うところを記載したいと思います。
とは言え、結論から言うと、これは全くの正解だと考えている、ということになります。それを実際に体験したから、というのがその理由です。
私は若い頃は生命保険には無頓着で、社会人になる時に親に「働くんやから生命保険は自分で入りや」と言われ、入らなあかんなあ、と思っていました。
昔は今より呑気な感じでしたので、昼休みになると会社の中に所謂「保険のおばちゃん」が入ってきて、少しのお菓子と共に生命保険の勧誘にやってきていました。結婚するときに保険に入ろうと思いおばちゃんに相談すると、「予算はいくらぐらい?」と聞かれ、「月1万円以内かなぁ」と答えると、ほぼ月1万円のプランを紹介され、紹介されるままに入ってしまいました。
その後、転職をした際に保険を乗り換えることにしました。何故乗り換えたのかは覚えておりませんが、恐らく転職するにあたって生活コストの見直しを行ったところ、保険料が馬鹿にならないと認識したためだと思います。それまで加入していたのは日本の生命保険会社のものでしたが、その時に外資の保険会社に乗り換えました。入院時に最低限の保障が受けられるものです。ついでに嫁さんも同じものに加入しました。保険料は二人分合計で年4万円いかないぐらいです。
勿論、保障範囲や保障の程度はかなり差があったのでしょうが、二人とも至って健康だったので、ここは保険料を節約して貯金に回すべきではないかと考えたのだと思います。私が30歳になる前のことです。
その後、その生命保険に入り続け、「一生いっしょ」の保険料なので、現在も同じ年額で入り続けています。年間8万円程度の節約、それが20年以上ですから、単純に計算しても160万円以上の節約になったことになります。これらを運用して増やしていることを考えれば、もっとずっと大きな金額になっていると言っても過言ではないと考えています。
一方、私も嫁さんも結果的に大きな病気やけがをすることなく現在に至っております。しかも、入院時の保障だったので、子供を出産する都度、合計3回入院した嫁さんは、元を殆ど取り返したと言っても良いかもしれません。
結果論であることは否定しませんが、私はこの切り替えの選択は正しかったと考えております。日本は公的保障が充実しており、健康保険での保障範囲もある程度広いので、特に元気な若いうちは、過度に値段の高い生命保険に入らずに、貯蓄に回すべきでしょう。高い保険料を払ったって、自分たちが損をして生命保険会社を儲けさせるだけだと思います(生命保険会社の方々、ごめんなさい!)。
高い生命保険に入るぐらいなら、基礎的な保障のある低額な保険に入りつつ、食生活や生活リズムに気を配りつつ、健康的な生活を送ることが、将来的には金銭的にも健康的にも大切なことだと、歳をある程度取った今、実感している次第です。