経理マンでもFIREしたい

〜とあるアラフィフ経理マンの早期退職を目指す日常〜

発生対処型と予防型

令和6年能登半島地震で被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。何の力もない一民間人ではできることが限られておりますが、心ばかりのことはさせていただきました。被災地の皆様のご健康と、一日も早い復旧復興をお祈り申し上げます。

それでは、本題に入ります。

働いていて時々思うことですが、ある角度から見ると、人は「発生対処型」と「予防型」の大きく2タイプに分けられる、と考えております。

発生対処型は、悪く言うとその場しのぎなのですが、問題が発生した時に対応力を発揮するタイプです。逆に予防型は、予防していない問題が発生した時は弱いのですが、何か問題が発生しそうでも備えがあり、すぐに対応できるタイプです。

決して発生対処型の人が劣っていると言いたいわけではありませんし、土壇場で一発大逆転してしまう人もいます。ただし、そもそも私はミスを少なくする事が、ものごとをうまく運ぶ要素の中で極めて重要だと考えておりますし、経理という仕事柄もあってか、予防的に動くことが多いので、予防型のほうが成功しやすい(失敗しにくい)と考えるわけです。

皆さんも認識されていると思いますが、私たちは日々、大小のミスを犯し続けています。例えば、物を他部署に持って行った後に、他にも持っていくものがあったことに気付いた、とか、資料作成中こまめな保存をし忘れて、パソコンが固まったので途中から作り直し、等・・・ミスの全くない日はないと思います。ただ、そのミスが大したことがないので、仕方がない、で終わっていたり、場合によっては気づかないこともあります。しかし、後になって顕在化する大きな問題は、そのような日々の小さなミスの積み重ねであったりすることが往々にしてあります。

私も若いころは、入念に準備することをバカにしていたころがあったように思います。そんなことに時間をかけることは無駄だという考えでした。しかし、仕事をしていく中で痛い目に何度も遭うことにより、様々なリスクを認識し、最悪のパターンを想像しながら事を進めていくことに慣れる、つまり臆病になった結果、絶えず周りを見渡し、何か間違いや問題の芽はないかを探しながら行動する癖がついたように思います(この癖は、「トヨタ生産方式」の基礎的思考と似ているような気がしますね)。それが、仕事だけでなく、資産運用にも生かされている部分はあるように感じます。

会社等組織の中で地位を上げていくには、上に行けば行くほど、その人の能力ではなくその時の地位決定権限者との関係性が大事(全てと言ってもいい?)になるので、「えらくなる」為に必要な要素ではないでしょうが、予防的に生きることが、大きな成功は得られなかったとしても、安定した人生を歩む基盤を作ってくれることを実感している今日この頃です(「失敗しない早期退職」をするには必要な要素と考えております)。