経理マンでもFIREしたい

〜とあるアラフィフ経理マンの早期退職を目指す日常〜

経理のおしごと(伝票チェック)

そろそろ経理のおしごとについて具体的な話をしていきましょうか。

経理のおしごとは地道な単純作業から、経営に直結する重要な業務まで幅広いです。が、単純作業が重要ではないと言っているわけではなく、寧ろ単純作業から分かることも多いのです。今回はその一例を紹介します。

それは経費精算伝票チェックです。

経費精算は、通常実施前に社内規定に基づき上司の承認を得て実施し、実施後に上司の承認、経理の確認を経て記帳、精算(立替払いの場合はその人の個人口座に振込)となります。経理は、他部門が社内規程に則って正しく処理をしているかをチェックする立場になるわけです。(これを内部統制といいます)。

会社には色んな人がおり、規程を正しく守る人もいれば、規程の穴を突いたり、規程を都合よく拡大解釈して会社からより多くのお金を分捕ろうとする輩も一定数おります。

更には、小さい会社になると、その社内規程自体が整備されておらず、結果「やりたい放題」の状態になっているのではないかと疑いたくなる状態の会社もあります(具体的な内容は伏せておきます)。

このような場合、経理の立場としては明確なルールに違反していない限り誤りを指摘できない為、多くの場合泣き寝入りすることになります。正義感の強い人は非常に苦しむことになります。従って、経理としては、部門を超えた不正を発生させない(不正できない)仕組みづくりが大切になってくることになります。

因みに、このような処理には個人による傾向が如実に出ますので、「あの人は難しそうな人だが、自分のことはきっちりしている人だな」とか「あの人はカッコいいことばかり言ってるけど、自分には甘々で金に汚い外面だけの人だな」といった実態(人の内面)が見えることになります(特にエライさん)。

こういう点からも、単純作業に見えて実は会社の状態を理解する重要な作業ということが言えると思います。

経理以外の方は、経費等の精算ではそういう点も見られている、ということに留意したほうがいいかもしれませんよ(経理は見ている)。