私は今まで「効率的、合理的」を意識した生き方をしてきたつもりです。同じ事をするにしても如何にコストと時間をかけずにやるか、それを積み重ねることによってより良い人生になると信じていました。そしてそれを部下や家族にも要求してきたと思います。
この考え方自体は間違っていないと思いますし、現在の状況、特に経済状況があるのはこの姿勢の結果だったと自負はしております。
しかし会社人生の終わりが見え、家族全員で過ごす時間があと僅かになってきた今、この状況にも関わらず効率や合理性を追求し続ける意味があるのか、と思うようになってきました。
勿論、経済的には今後のほうが寧ろ心配ですし、何かあった時の挽回は時と共にしづらくなることは分かっています。
それでも、それに拘る結果、会社や家での雰囲気が悪化し、関係性が壊れるほうがよっぽど大きなリスクだとようやく気付くことができました。実際、最近の嫁さんとの喧嘩も実に下らない事が発端でした。これは、自分の拘りが相手だけでなく、自分も精神的に追い込んでいた、という要素があると認識しています。
それよりも今ある状況に感謝し、今をより楽しむ事に意識を向ける方が全体として良くなるように思います。
先週の平日の昼間、訳あって嫁さんと二人で梅田に出る機会があり、用事の後に子供たちへのお土産をデパ地下で買い、デパートの中のレストランで食事をしました。あっという間に1万円がなくなりましたが、すいたデパ地下でゆったりと買い物ができましたし、2人で「美味しいね」と食べる昼食は満足度も高く、帰ってお土産を渡したときの子供たちの喜ぶ様子を見ると、「たった」1万円でこれだけの喜びや満足を得られるのだから、私の考え方は現状にマッチしていない、私の姿勢を変えるべきだ、と考えた訳です。
「効率的、合理的」ばかりを考えて生きてきたのでそう簡単には改まらないだろうとは思いますが、少しずつ変える為に、出勤時間を遅らせることにより朝起きてから家を出るまでの時間をゆとりを持って過ごせるようにしてみました。「自分と未来は変えられる」の精神で、ゆっくりと取り組んでいこうと考えております。