経理マンでもFIREしたい

〜とあるアラフィフ経理マンの早期退職を目指す日常〜

節度あるお金の使い方

10歳以上年上の私の上司は立派な経歴の持ち主です。東証プライム上場企業で役員として10年程勤め、たくさんのお金を稼ぎ、定年後、今の会社に誘われて入社した方です。私などよりよっぽど多くのお金を仕事で得てきた方です。

しかし、現状お金はあまり持っていないようです。宵越しの金は持たない、と言った感じで使ってきたのでしょうね。以前の記事で今月20万儲かったと言って喜んでいた上司がこの方です。つい最近話をした時に言っていたのが「一度消費レベルを上げると下げることができない」ということでした。例えばスーパーに行ってサクランボがおいしそうでつい買ってしまう、ということのようです。サクランボ自体は高いといってもそれほど高いものではないですが、これを全方面でしてしまう、という風に言っていました。

私の資産増加は今のところ順調であり、もう少し消費に回しても良いのでは、と思ったりしますが、そのような話を聞くと、消費レベルを上げることに躊躇してしまいます。不用意に上げた結果、将来立ち行かなくなったらどうしよう、とか考えてしまいます。消費レベルの上げ幅を慎重に調整すれば良いだけの話なのでしょうが、それでも上げること自体に抵抗を感じてしまいます。これは私の心にしみついたもので、どうしようもないものなのでしょうね。

でも、このように節度を持ったお金の使い方をしてきたから現在の私があるのだ、と改めて認識をしております。もちろん、お金を使うべき時は思い切って使っております。ただし、その前には、いきなり勢いで買うのではなく慎重に買ったときのメリットデメリットを検討し、これは買いだ、と納得いくまで実行しない、というパターンを徹底しております。周りから見れば「何とケチな」と思われるのでしょうが、私はそれで良かった、と後悔はしておりません。

その上司は、まもなく年金を受け取れる年齢になりますが、働き続ける気満々で、如何に税金や保険料を減らせるかに汲々としています。貰えるものは全て貰う、という姿勢です。そのような姿を見ると、いっぱい稼いできたのに大変だな、と思わずにはいられません。私の感覚のほうがおかしいのでしょうかね。よく分からなくなってきました。