経理マンでもFIREしたい

〜とあるアラフィフ経理マンの早期退職を目指す日常〜

初めての転職

以前の記事で初めての転職の時の心境について少し触れましたが、YouTubeで最近見た動画で、既にFIREされた方が、一番苦しかったのがFIREした時ではなく1回目の転職をした時、と言っていたのを見て、今になってその頃のことを色々思い出したので今回は初めての転職について記載してみたいと思います。

私は就職活動の時も色々とあって、結局ある種の妥協をした形で就職をしたわけですが、その一方で幸いにして希望していた経理職に就くことができ、大変な目に遭いながらもそれなりの社会人生活を送っていました。私は大学で研究していたある国への赴任を希望しており、その希望を常々上司には伝えておりましたが、私の一つ下の後輩の赴任が決まったため、今の会社ではいつになると私の希望が叶うか分からないと判断し、転職を決意いたしました。転職活動も初めてであり、危うく(恐らく)ブラック企業に転職しそうになりましたが、幸いにして最終的には伸び盛りの会社への転職が決まり、最初の会社を辞めることになりました。

しかし、結婚して大阪に住んでいたのですが、新たな職場が中国地方にあり、特に縁もゆかりもない場所で知り合いもおらず、若いので自分の知識や技能も低く売りにできるのはポテンシャルだけという状態であり、また、周りはお互いをよく知っており私だけが誰も知らない環境に入る、というのは思いのほか精神的に厳しいものがあり、その時の上司との相性があまりよくないことも相まって、会社にはなかなかなじめずにおりました。

また、中国地方の田舎で特に何もなく、私も金を貯めるのに必死で特に遊びなどをすることもなく、気遣ってくれる知り合いも周りにはいないので、せっかくの休日も嫁さんと二人で家で縮こまりながら生活をしていたような気がします。

嫁さんにとっても結婚してすぐ夫の転職で住み慣れた大阪を離れ、知っているのは私だけという厳しい状況になるのですが、それでも転職を応援してくれ、ついてきてくれたことには今となっては本当に感謝しております。また、前にも書いた「すいか」というドラマにも助けられました。

最終的にはその会社で念願の海外赴任を叶えることができたのですが、今から思い返しても、転職したての半年間ぐらいは本当につらい期間でした。転職しなければよかったのかな、とよく考えたりもしました。嫁さんと「すいか」が無ければ、すぐに辞めて、「転落人生」に陥っていたかもしれません。そういう意味で、私も1回目の転職が一番つらかった、という意見には同意します。

結局、私は都合4回転職しておりますが、それ以降の3回はそれほど入社後も悩んだりはしませんでした。幸い良い会社が多かったからかもしれませんが、1回目の転職時の経験が大きな心の支えになっていたのは間違いないと思います。

そのYouTuberは転職を経験することを勧めていたような気がしますが、私も、人生で一度ぐらいは転職を経験しても良いのでは、と思います。自分の市場価値を知る、自分をもっと高められる場所にチャレンジする、という以外に、転職経験自体が良い人生経験になると思うからです。

ということで、早期退職が1回目の転職より大したことがないならそれほど心配することないな、とか思ったりしている今日この頃です。