9月決算の開示は終了しましたが、一つ面白いと感じた開示がありましたので、本日はそれに触れたいと思います。
11月15日にミルボンからTDnet(東証適時開示情報サービス)に開示された「2024年12月期第3四半期決算短信の開示が四半期末後45日を超えたことに関するお知らせ」というものです。内容は、表題の通り、決算開示が45日以内に行われなかったことの釈明です。
「社内予定の調整不足」とのことですが、要するに取締役会の日程設定を間違ったということでしょう。10月は31日あるので、単純に「翌月15日」にしてはいけないのです。
45日ギリギリに開示している会社は多いですが、やろうと思えばもう少し早く開示できるだろうに、なぜこのようなリスクもあるのにギリギリに開示するのか、と疑問に思わずにはいられません。
どの部署の調整不足だったのかは分かりませんが、その結果、このような文書を作り開示しなければいけない開示担当は恥ずかしかったでしょうね。私も開示を担当していた時に恥ずかしい開示をいくつかしましたので、その気持ちはよく分かります。時には「何でこんな開示せなあかんねん」という開示を社長から要求され、渋々開示したこともあります。ですので、つい開示する側の立場で開示を見る癖がついている私です。
なお、当該開示はミルボンのホームページには見当たりませんでした。