経理マンでもFIREしたい

〜とあるアラフィフ経理マンの早期退職を目指す日常〜

日本アニメの影響を感じた経験

アニメのことを書くと言っておきながら今まで全く書けていないので、本日はアニメについて何か書いてみたいと思います(休日ですし)。以前の記事で触れた「海外での日本アニメの影響を感じる経験」について書いてみます。

alagataは海外赴任経験があります。そのうち、ヨーロッパに赴任していた時の話です。私は事務屋なのに、なぜかヨーロッパ中の代理店の営業マンを呼んだ会議の夜の食事会だけ呼ばれました。周囲は、北はロシア、南はトルコやなぜか南アフリカまで営業マンが集まり、日本人は赴任していた営業マンと私の2人のみ、非常に肩身の狭い思いをしました。あまり関係のない話なのですが、向こうの食事会の類はものすごく長いのですよね・・・その会も、6時頃から始まって、終わったのは日が変わる頃だったと思います。

赴任してから半年ほどでしょうか、慣れてきたとは言えまだまだ英語に難のある私は、仕事内容が営業と異なることもあり、コミュニケーションに非常に苦労したことを覚えています。特に、トルコの人と話したときは、相手が話しているのが英語に聞こえなくて、何語を話してるの?って感じで全く会話になりませんでした。

そのような中、会も後半に差し掛かり自由時間の時、同じ会社のポーランド人の営業マンに声をかけられました。「お前と話したいという人がいる。ポーランドの代理店の営業マンなんだが、英語が不自由なのでずっと躊躇しているけど、いいか」と。何事か?と思いながらも「別にいいけど」と言うと、連れてこられたのは若い男性。すごくもじもじしながら何か英語で話している、聞いてみると「私は日本のアニメが好きで、日本にすごくあこがれている。特に●●と✕✕が好きなのだが、お前は知っているか?」という話。その頃の私はアニメにはまる前だったので、「知らない」と言いました。すると「じゃあ△△は?□□だったら知ってるか?」「いや・・・まあ□□だったら名前は知っているg」「そうか!日本のアニメは本当に素晴らしい!日本にあこがれて日本語も勉強している!日本のアニメのこういうところが・・・」といった感じでもう後はただただ話を聞くのみ、といった展開になり、最後のほうは気が付けばなぜか多くのポーランド人に囲まれる、という状態になりました。

その頃は「海外のアニメオタクに絡まれた!」という印象しか持ちませんでしたが、今となっては、日本のアニメのクオリティの高さ、表現力、色々なものが海外に評価されている、日本から発信されている貴重な文化だという一つの証拠(経験)だったんだな、と考えています。アニメから日本に親近感を持ち、日本語を勉強し、日本に来てもらう・・・最近は韓国の小説のアニメ化であったり、中国のものを逆輸入なんてのも出てきており、安閑とはしていられないように思いますので、日本のアニメをもっと応援していきたいと思います。

通勤時間の過ごし方

私の通勤時間は片道約1時間半です。今までで一番長い通勤時間となっています。

最初は無駄な時間が増えた、転職すべきだはなかったのかな、とも思いましたが、現在ではそれなりに有効に時間を使うリズムができているように思いますので、紹介したいと思います。

1時間半のうち、電車乗車時間は約1時間(残りは歩き時間)、この時間の使い方が重要だと思います。

乗車したらまず、会社のコミュニケーションツールで連絡事項をチェック、返信するとともに会社到着後やることを頭の中で整理します。

次に日経新聞とYahooでニュースをチェック、特に経済ニュースを入念にチェックしますが、それ以外も幅広くチェックします。重要なのは内容を鵜呑みにしないことと考えます。なので、Yahooの場合は、掲示板で自分の意見との違いもチェックしたりもします。また、興味ある記事があった場合は、チェック後会社到着までにブログ記事を書いたりもします。

その後私用メールチェック、市場の状況をチェック。ダウ、為替、日経先物及びその変動要因をチェック(日経平均リアルタイムチャートというページを活用します)、得た情報を基に今日の相場を予想します。必要に応じて売買注文を入れます。基本指値です。

そして本日掲載するブログ記事の最終チェックをし、最後にもう一度会社コミュニケーションツールをチェックする、という流れです。その間途中の駅でスポーツクラブに寄り500メートル程度泳ぎます。

割と忙しいので、会社につく頃はもうヘトヘトです。会社でもそう言って仕事ができない言い訳にしています。

一方帰りは、株価(評価額変動)のチェック、私用メールや適時開示のチェックなどをした後は、ブログ記事を書いたり、予めダウンロードしておいたアニメを見たりしてのんびり過ごします。

要は時間をどう使うかだな、と実感しているところです。困るのは、帰りが遅くなり、一番下の子が寝る夜9時に間に合わない場合があることです。それでもデザートは寄り道して買って帰りますがね。

株主総会の思ひ出2(株主提案1)

株主総会は決算期末日から3ヶ月以内に行うことになっており、3月決算会社だと6月下旬に行うのが通常です。ですので、4月上旬ぐらいだとまだ全然準備は始まっていないだろうと思われるかもしれませんが、そろそろ準備をしなければいけない事が出てくる可能性があります。それが、株主提案対策です。

株主提案は以下のような要件があります。

提案可能株主:総議決権数の1%もしくは議決権300個を権利確定の以前6ヶ月以上保有している株主

提案可能時期:原則株主総会の8週間前までに到達

つまり、6月下旬に株主総会をする事が通常となっている会社は、そろそろ株主提案を受領する時期、ということになります。

私も、以前の会社で実際4月中旬に株主提案を受け取ったことがあります。それまではそのような経験がなかったので、会社は蜂の巣をつついたような大騒ぎになりました。

会社にとって何が大変かというと、以下の対応が忙しいこの時期に追加されるからです。

①株主の存在及び、提案権利があるかを確認

②取締役会の、株主提案に対する意見をまとめ、表明する(通常、反対の意見表明)

③通常の議案に加えて、株主提案も招集通知に記載する(取締役会意見も添える)

何だ、たったそれだけか、と思われるかもしれませんが、これが大変なのですよ。例えば・・・

①株主名簿を確認する。また、複数年連続で提案を受けた時は、前年度もしくは前々年度と同様の株主提案で、10%未満の賛成率で否決されたものではないことを確認します。上記に当てはまる場合は、提案の権利自体がありませんので。でもまあ、実態は、同様かどうかで提案株主と裁判沙汰になるのは嫌なので、提案を受けて粛々と否決する場合もあろうかと思います。

②意見案を作る、弁護士に見てもらう、修正後取締役に確認する、修正後弁護士、取締役・・・のループになります。終わりません。そもそも案を作るのも結構大変だったりします。反対理由が納得度低いと株主提案賛成に雰囲気が傾く恐れもありますから。また、表明のタイミングもあります。招集通知発送前でかつ、早すぎないタイミングが良いでしょう。取締役会開催が必要です。案外選択肢はありません。

③も、ただ単に送られてきた提案や意見の文章を載せればよいというものではありません。如何に一人でも多くの株主に反対してもらうか、工夫をこらす必要があります。反対すべきと思わせるような表示にする(取締役会が反対であることを殊更に強調する等)、議決権行使書やインターネット議決権行使で間違って賛成されないように、賛否の位置を工夫する等・・・割と細かいことまで対応しているのです。

後は、安定株主の確保と票読みです。大抵の議案は過半数を押さえれば大丈夫なので、大株主には、場合によっては個別に説明し、反対を取り付けたりします。

これらのことを、通常の株主総会業務に加えて対応する必要があるのです。大変(面倒くさい)のは想像に難くないでしょう。

少々長くなったので今回はここまで。次は証券代行について触れたいと思います。

退職代行

標題のことは噂には聞いておりましたが、私の部下が利用するのを目の当たりにすることになるとは思っていませんでした。

数日前、ある部下(真面目で神経質)が朝、同僚と若干言い争っていました。傍が自席だったので、仕事の準備をしているとどんどん不穏な空気になってきて、止めたほうがいいのか迷ったのですが、丸1日の重要な会議が始まる直前だったのでそのまま席を離れました。

夕方席に戻ると、その部下は帰っており、同僚の方に状況を聞いたところ、最終的には第三者の取り成しによってその場は収まったとのことでしたが、不安があったので、コミュニケーションツールでフォローのメッセージを送っておきました。

その部下は翌日は熱で休み、週明けも熱で休み、と思っていたら、労務担当が「こんなものが・・・」と私に書類を手渡してきました。見ると、その部下からの退職届と代行会社の書類が。

4月の決算作業中に突然戦力ダウンし、業務は大変な事になっております。真面目で期待していただけに、このように時期も考えず突然来なくなるというのは、さすがに少々腹が立ちますね。しかも口論した相手はその部下が普段から一番良く話をしたり仕事を一緒に進めることの多い温厚な同僚で、聞いてる限りは言った言わないの割とつまらない話なので、少し嫌な予感はしたものの、いきなり辞めるとまでは思っておりませんでした。

しかし、一人の人間としては、まだ若い人なので、今後の仕事人生を考えると、そんな調子で他の会社でやっていけるのか、と心配になります。なかなかない(そんなにあっても困る)経験だったと笑って言える日が来れば、と願っています。

株主総会の思ひ出1(沼に水が貯まる)

いよいよ3月決算会社の決算発表〜株主総会シーズンが始まります。これからは、株主総会に関わる経験談を何回かに分けて記載していきたいと思います。

まず最初は、株主総会後に行う株主懇談会です(早速株主総会とちゃうことやん!とのツッコミはご勘弁を)。

前の会社は、コロナ前には株主総会の後に株主懇親会というものを開催していました。円卓をいくつか用意し、各テーブルに社員を数人配置し、お菓子と飲み物を用意し、前半は事業や製品のプレゼン、後半は個別テーブルで質疑応答という流れでした。私もその配置社員に駆り出され、株主対応をさせられたことがありました。

私が応対したのは、齢70〜80代と思われる老夫婦でした。質疑応答タイムはおおよそ40分程あるのですが、その間ずっと質問ではなくその老夫婦のお金持ち自慢話を聞かされました。相続税がかからないように子や孫に資産を分けていっても、「沼に水が貯まるように」資産が増えていく、というおじいさんの自慢話を延々と聞かされました。話しながら時々お菓子を食べるのですが、その手は震えて口からはお菓子がポロポロと溢れる・・・そんな光景を見させられ、いたたまれない気分になりながら、すごいですね、是非当社株を買い増してくださいよ、とかお追従を述べていました。

その頃は株主総会出席者にはQUOカード(500円だったと思う、つまり夫婦で1,000円)を配っていたので、それが目的だったのでしょうし、株主懇親会が終わって帰るときに余ったお菓子や飲み物は持って帰っていただいて結構ですと言ったら、二人がかりで根こそぎ持って帰りました。沼に水が貯まっている人のやることか、と思ったのは言うまでもありませんよね。

時は流れ、私も多少は「沼に水が貯まる」ようになってきた今、上記のことを自戒的に思い出しております。しかし「沼に水が貯まるように」って何?

大東亜戦争

本日は他のことを記載しようかと思っていましたが、表題に関する記事を見つけ、ちょっと気になったので、変更いたしました。

4/7付朝日新聞デジタルが、陸上自衛隊の公式Xにて、先の戦争のことを、占領軍によって禁止された「大東亜戦争」と表現した、と批判的と取れる文脈で記載しています。

私の意見としては、「何か問題ある?」というものです。文脈としては、日米双方の英霊の御冥福をお祈りする、というものであり、決して戦争を美化するものではないと受け取れます。大東亜戦争という表現自体に先の日本軍国主義を想起させる要素があることは否定しませんが、そこまで目くじらを立てることか、と思ってしまいます。

そもそも、私は先の戦争を「太平洋戦争」と表現すること自体が誤りだと考えています。なぜなら、戦争自体は、特に前半は東及び東南アジアを中心に行われていたからです。この点から言うと、東亜という表現が現代的でない部分を除けば、大東亜戦争のほうが表現としてはより正確だと考えています。

念の為申し上げますが、私は先の戦争が正しかったとは全く思っていません。今回言いたかったことは、他者を毛嫌いするあまり、あまりにも狭量なことをするのはどうか、と感じたということです(新聞というものは特定のイデオロギーや考え方を他者に刷り込むことを目的としているフシもあるように感じるから、ある程度は仕方ないのかもしれませんが)。新聞を読んだりニュース記事を見る場合は、自分の判断軸をしっかり持って見るべきだと改めて感じた次第です。

(4/8夜追記)

陸自が表現を修正したみたいですね。陸自が大人の対応をしたと敬意を表したいと思います。

経理マンと経営企画

仕事上、経理と関係の深い部署はいくつかありますが、私が考える、最も関係が深い部署は「経営企画」だと考えます。会社により名前は若干異なるかもしれませんが、経営企画は、社内的には社長等経営トップの懐刀となり、会社の経営方針を具体的に遂行するために経営層と各部門をつなぐ、違う言い方をすると、経営方針を具体的アクションに落とし込み、各部門と協力して実行していく部門となります。また、対外的には、経営方針を投資家や株主等に分かりやすく説明し、またはそのために社内の意思決定をスムーズに進める役割も担うことが多いと思います(大きい会社では広報・IR(Invester Relations、投資家向け情報提供)部門が別にある会社も多いが、経営企画組織の一部門としている場合もあると思います)。

経営企画は、会社全体のコントロールを担うことが多いため、会社の事業を俯瞰的に理解していること及び、数値が読めることが重要となります。このような点から、経理と親和性が高い仕事となり、結果、経理を経験したことのある人が経営企画を担うことが、私の経験上は極めて多かったです。かく言う私も、複数社で経営企画を経験しており、その仕事のうち、主に子会社管理、M&A(Mergers and Acquisitions、企業合併や買収)及びIR活動等を担っておりました。

経営企画と経理は親和性が高いと申し上げましたが、その一方で、この二つの仕事で全く異なる点もあると考えます。それは、経理は主に法令に沿いながら、決まった時期に決まった資料を作るなど、ルールに則った仕事をすることがメインである一方、経営企画は、法令は順守するものの、その中で、今までしていないことや、新しいルールに基づいてどのようなことができるか、等アイデアや発想力が必要となることが多くなる仕事といえるのではないかと考えております。

振り返ると、経営企画の仕事はプロジェクト的なことも多く、結果がはっきり出るため、「問題なくできて当たり前」の経理の仕事とは異なる厳しさがありましたが、現状を変えようとする私の性格に合っていたのか、印象的な仕事をたくさんできたと考えております。とりわけ、「うまくいったけど失敗した仕事」「だめだったけど成功した仕事」が自分にとって印象に残っています。

何を言ってんだこいつ、と思われるかもしれませんが、具体的な内容はおいおい話をしていければ、と思います。