経理マンでもFIREしたい

〜とあるアラフィフ経理マンの早期退職を目指す日常〜

夢のカリフォルニア

以前に「すいか」というドラマについて記事にしましたが、今回はもう一つ印象に残っているドラマである「夢のカリフォルニア」について記載したいと思います。

夢のカリフォルニア」は2002年にTBS系列で金曜日の夜に放送された堂本剛さんが主演のドラマです。一言で言うと、とにかく暗いドラマでした。根暗なので、暗いドラマが好きだったというのはあると思うのですが、新社会人になることに絶望する人、会社をリストラされる人、会社を辞めてめて転落人生のようになってしまっている人、進学できなかった人等、挫折を味わっている人ばかりが出るどうしようもなく暗いドラマでした。一週間の仕事が終わって解放感に浸れる金曜日の夜に見るようなドラマではないですよね。だからか、視聴率も低調だったようです。

その中で、印象に残ったシーンをいくつか記載したいと思います。

まずは、学生である主人公のバイト先の運送会社に入ってきた社会人の社員(田辺誠一さん)が、元居た大手企業に配達に行った時に偶然元同僚と会ったシーンです。職場に顔を出していけよと誘う元同僚を振り切りその大手企業を離れた後、田辺さんは「悔しい。今頃私は話題にされ馬鹿にされている」といった言葉を漏らします。その頃は転職をまだ具体的には考えていなかったと思いますが、「転職は怖い」という意識を植え付けられたような気がします。ま、結局その1年後ぐらいに転職しているのですがね。

また、主人公のお父さん(岸部一徳さん)が会社の「肩たたき」に遭い早期退職したが、家族には言えず毎朝スーツを着て家を出るものの、それが家族にばれて今後の話をするシーンです。「今までよく頑張ってくれたのだから、ゆっくりして」とねぎらいの声をかけるお母さん(余貴美子さん)に対し、お父さんは「のんびりなんてしたくないないんだ」と叫びます。子供を大学まで出して、父親としての務めを立派に果たしたと言えるお父さん、それでもまだ頑張りたい、と思うものなのだろうか。その時の自分は、40歳までに早期退職することが夢であり、仕事を辞められるならできるだけ早く辞めたいと考えていたので、自分が同じ立場になったら、岸部さんと同じような心境になるのだろうか、と思って見ておりました。ほぼこのお父さんと近しい状況になった現在の心境としては、仕事を続けるかどうかはともかく、のんびりしたいとは全く思わないなあ、という感じで半分同意です。結局このお父さんはまた働きだすのですが、私もひょっとしたら、早期退職してもいずれ働くかもなあ、と思ったりします。学生になろうと思うので、バイトぐらいはするかもしれませんね。オッサンがバイトで雇われる可能性があるのかどうか知りませんが。

このような感じで社会人の苦悩を詰め込んだような暗いドラマでしたので、社会人になって間もない私はとにかく大きな影響を受けました。或いは、このドラマのおかげで若気の至りのような行動が抑制され、慎重さと大胆さのバランスが取れた現在の結果になっているかもしれません。