経理マンでもFIREしたい

〜とあるアラフィフ経理マンの早期退職を目指す日常〜

「4%ルール」が理解できない

本日は私の独断と偏見を記載したいと思います。

FIRE関連を調べているとよく「4%ルール」という言葉が出てきますね。これは、調べてみると「年間支出の25倍の資産があれば、年利4%の運用益で生活費がまかなえるという考え方」のようです。また、いわゆる「フルFIRE」が前提と考えられますので、これらを基にお話をします。

私は、この4%ルールが理解できません。その理由は以下の通りです。

①4%の運用益には税金がかかる

②リタイアした場合、社会保険料もかかる

③そもそも、資産の全てを運用に回せるわけではない(全体として4%で運用できればよいという意味でしょうが、それにはそれなりのリスクを取ることになると思います)

④インフレが進んだらどうするの?

①②は記載の通りで、これらを考慮すると「年利4%の運用益で生活費がまかなえ」ません。特に社会保険料は場合によっては相当な負担になる可能性があります(国民年金は免除できますが、受給額も減ることになります)。FIREの場合、これらを厳密に算定したうえでキャッシュフローを検討すべきと考えております。

③は私の実感としての意見です。私の現状は、それなりに高配当利回りの銘柄に集中投資したにもかかわらず、現状の全体利回りは税金控除前でも3.3%にしかなりません。そもそも、当面の生活費等を賄うため、ある程度のキャッシュ(現預金)を積んでおくことは必要ですし、これらは運用益がほぼ期待できませんので、その分をカバーするより利回りの高い運用をする必要があります。とすると、元本を毀損するリスクを取るしかないでしょうし、リタイアしてからの期間が長ければ長いほど、毎年ずーっと安定運用するのは厳しくなるでしょう。FIRE後にそのようなリスクをどれだけ取れるでしょうか。

④については、元本の価値が年々下がっていくことについてのリスクになります。特に最近は日本でもインフレが進んでおりますので、歳をとってまとまったお金が必要になった時に、元本の価値がインフレにより毀損していれば死活問題となりかねません。

4%ルールはFIRE後の必要資金のイメージを単純化して分かりやすくするには良い論法だと思いますが、私としては、以上の理由によりこのルールに基づき必要額を割り出しFIREを実行するのはどうか、と懐疑的に考えている次第です。(私の論法は4%ルールを正しく理解していない可能性もあり、単なる「難癖」かもしれませんが、それでも、FIREするならば、念には念を入れた資金計画を立てるべき、という立場から、支持できるものではない、ということを申し添えます)。