経理マンでもFIREしたい

〜とあるアラフィフ経理マンの早期退職を目指す日常〜

3点セット

最近経理マンらしい記事がないと気付き、本日は記載しております。現在の会社は非上場ですし、経理以外の仕事もしておりますので、最近は自分が経理マンであるという意識が飛んでおります・・・

経理マンの方ならすぐお分かりと思いますが、本日の記事は内部統制(J―SOX)についてです。確か2008年頃に日本でも導入された、企業の経理財務面での内部管理を高めるための制度です。

これに基づき作成される文書はいくつかありますが、代表的なものが所謂「3点セット」というものになります。具体的には①業務記述書、②フローチャート及び③リスクコントロールマトリックスです。

このうち①業務記述書は、要するに業務マニュアルです。文章で説明するものがメインと思われます。また、③リスクコントロールマトリックスについては、各業務の中に潜む経理財務上のリスクを列挙し、それぞれに対してどう統制(コントロール)をかけていくのかを一覧表にしたものです。リスクは業務の中にあるので、通常①にありかを記載しますし、統制(コントロール)も通常同一業務の中でかけないと意味がないので、こちらも①にありかを記載します。つまり、①と③は非常に関連が深いということになります。

では②は何か、といいますと、要するに①を一定のルールに従い図示したもの、と考えれば良いと思います。業務項目を表示し、それらを矢印で結ぶことにより、業務がどのように流れていくかを示したものになります。内部統制以外でも、ISO等でもおなじみの、一般的なものでしょう。ということで、言ってしまえば②は必要ないものではないかとも考えられます。実際、私がいた上場企業の中には、②のない「2点セット」の会社もありました。

ここで私が思うのは、②は作成が実は難しく、②を見れば作成者の業務理解度や、極言すれば頭の良し悪しが分かってしまうものだということです。理解度が低い人が作ると、例えば、業務項目から矢印が数本でており、それらが排他的にいずれかを選択肢できる状態になっておらず、「え、この場合どうするの?」となる、だとか、同じところをぐるぐる回ったり、矢印かあちこちに飛んでいき、業務か終わらない(終着点に到達出来ない)、といったことか起こります。ある意味、見てると面白いです。

恐らくこれらの文書は一度作成すると、業務が大幅に変わらない限り作成し直すことがないので、若い経理マンで作ったことがない方がたくさんおられるでしょう。とは言え、業務のマイナーチェンジもあると思いますので。時間があれはメンテがてら見直してみては如何でしょうか。きっと面白いと思います(文書には作成者も表示されています)。