経理マンでもFIREしたい

〜とあるアラフィフ経理マンの早期退職を目指す日常〜

私の投資遍歴 3(第二の躓き)

日本株投資で大きな損失を被ったものの、早期退職への思いは消えず、外国債券をメインとして運用を続けておりました。

私は大学である国に関係する研究をしており、就職する際に、経理をしたいということの他に、仕事でその国を目指そうという考えて就職先を探しました。残念ながら最初の会社ではそれが叶わなさそうだったので、転職をし、次の会社ではついにその念願が叶い、数年間その国に駐在しておりました。

駐在中は日本の非居住者となる為、運用がままならないまま、海外駐在のうま味である給与をしっかりと貯め、数年後帰国した際に、満を持して新たな運用に手出しをしました。それがFX(外国為替証拠金取引)です。

FXは、外国債券をしていた私にも取り組みやすく、さらに外国債券よりも手軽にできる点に興味を持ち、始めました。皆さんご存知だとは思いますが、簡単に言いますと、以下の特徴があると思います(以下、話を分かりやすくするため、日本円を売って外国通貨を買う前提で話をします(実際の取引では逆も可能))。

①日本円で外国の通貨を買うイメージ、従って為替リスクあり

②外国の通貨と日本円の政策金利の差分だけ金利を受け取れる(日本は金利が低いので、外国通貨を買えば、ほぼその国の政策金利を受け取れるというイメージ)

ここまでだと外貨預金とほぼ同じイメージです。しかし、FXには外貨預金とは異なる便利な点が以下のようにあります。

③為替手数料が低い(現在ではほとんどかからない)

④為替市場が開いているときは原則いつでも取引可能(つまり月曜朝~金曜夜中)

⑤原則毎日利息を円で受け取れる(スワップポイント)

ただし、FXの最も特徴的な点、もっと言えば恐ろしいのは以下の点です。

⑥準備した日本円に相当する外国の通貨以上の額を買うことができる(レバレッジを効かせることができる)

つまり、例えば1US$=150円の時、外貨預金だと準備した日本円が150万円では1万US$しか購入できませんが、FXでは3万US$や5万US$(つまり3倍や5倍)といった金額を購入することも可能になります。これにより、元手より多くの利息や円安時の益を享受することが出来ます。

しかし、逆を返せば、円高時の損失も3倍や5倍になることになります。また、その損失額が準備した日本円に対する一定割合を超えた時、その損失を強制的に確定させるという仕組みがあります。

もうお分かりでしょうが、私は上記の仕組みにあっさりと引っかかってしまった(引っかかるようなリスクの高い取引をしてしまった)のです。

日本に帰国したのは2008年夏、そう、リーマン・ショックの直前でした。(つづく)