経理マンでもFIREしたい

〜とあるアラフィフ経理マンの早期退職を目指す日常〜

12月決算発表シーズンを終えて(JTを中心に)

決算発表の記事を書くと言っておきながら殆ど書かないまま決算発表シーズンがほぼ終了したので、今回は私の保有銘柄の決算発表を中心に振り返ってみたいと思います。因みに、四半期決算は45日以内に金融庁に報告する義務がある(四半期報告書)ので、昨日までがピークとなります。

全体的な状況を見ると、年初以来間株価はどんどん上昇しておりますが、私の保有株はそれほど上昇はしませんでした(寧ろ2月は今のところ下落)。業績については、上方修正している会社が多かったように思いますが、化学セクターを中心に下方修正している会社もそれなりにあり、景気が良いというような感覚はありません。インフレに上手く対応できた会社は業績を上げているが、対応できていない(汎用品が多い)会社は苦しいのかな、という感じです。私は管理部門にいるので賃上げ圧力がコスト増に直結するのが良く見える状況の中、まもなくマイナス金利が解除されるでしょうし、そうなると今まで堅調だった会社の業績もどうなるのか、と悲観的に見ております(まあ、私の見方が当たったためしは殆どありませんがね)。

私たちは現時点で29銘柄を保有しており、そのうち27銘柄が本決算や第3四半期決算を発表しております。一番早い銘柄は1月末、一番遅い銘柄は2月中旬という状況で、この約半月間ほぼ毎日1~数銘柄の決算を確認することになりました。ほとんどの会社は業績予想、配当予想を変更しておりませんでしたが、一部の会社は次期配当予想を増額しております。これに伴い、配当収入も税後ベースで約5万円/年増加する見通しになります。また、業績の下方修正をしている会社及び、自社株買いを発表した会社も数社ありました。全体としては結果は安定的、と言って良いと考えております。

次期配当予想を増額した会社は、具体的にはJT及びINPEXという会社等です。前記した会社は両方とも大型株で、12月決算会社でしたので、今回の発表が本決算でした。JTは、昨年10月の第3四半期決算の内容及び為替状況から配当を上方修正するのは間違いないだろうと思っておりましたが、やはりその通りになりました。INPEXは石油関連銘柄で、業績の安定性に比べてPBRがかなり低く(約0.6倍)、配当利回りも比較的高い(約3.7%)ので、安心して持っていられる銘柄です(優待もあります)。

ところで、私はたばこは吸いません。父親が吸う人で、母親はそれを毛嫌いしておりましたので、その影響で吸うことはありませんでした。以前株をやっていた時も、最近もある時まではJT株を買おうと思ったことはありませんでした。しかし、銘柄研究をするにつけ、事業の安定性(国際性)及び配当利回りのすばらしさ、優待の充実度は他の銘柄にはないものがあったので、数年前にメイン銘柄として割と大きい金額を購入しました。結果としてそれが過去数年の一番底と言ってよいタイミングで、現在では一番評価額が高い銘柄であり、総配当収入の1/4を稼ぐ銘柄となっております。従って、その銘柄が増配すれば、その効果も大きくなることになります。現在の株価は高すぎる上に、会計基準はIFRSを選択している結果、利益剰余金に匹敵するのれんが償却されずに残っており、業績が崩れた時は減損リスクが怖いのでこれ以上は投資することはありませんが、しばらくはキャッシュを稼ぐ銘柄として保有を続けるつもりです。

ところで、買うきっかけとなったのは銘柄研究の他にもあります。その当時いた会社は医薬品関係の原料も作っていましたが、会長・社長がたばこを吸う人でした。「人々の健康を~」等と謳っている会社のトップエグゼクティブで、人に「変われ」等と偉そうに言っている人がたばこ一つ止められないのか、と非常に憤りを感じ、せめてこの人たちから儲けさせてもらおう、と思ったほうが、きっかけとしては大きかったかもしれません。結果的に良い状態になっているので、感謝しなければいけないのかもしれませんね。