経理マンでもFIREしたい

〜とあるアラフィフ経理マンの早期退職を目指す日常〜

凡人の世渡り術

私は経理向きかな、という性格以外は特筆することのない凡人です。そんな私が社会人としてここまで大過なくやってこれたのは凡人なりの生き残り戦略があり、それが上手くいったからだと信じております。

以前にも書きましたが、私は大学4年生の時、大学に残って研究を続けるか就職するかで悩んで最終的に就職を選択したときに心に決めたことがあります。それは以下の2つです。

①将来、研究対象の国に赴任する(赴任して研究のための資料集め等をしたい)

②若いころはポテンシャルを、年齢を重ねてからは知識と経験を武器に、会社とできるだけ対等な関係でいる(会社に主導権を握らせない)

①については、1度転職をしてかなえることができました。ただし、研究のための資料集め等はせず・・・挙句の果てに駐在期間中に貯めたお金をFXに投資し、リーマンショックであっさり失ったのは以前書いた通りです。

②については、①と異なり上手くいったほうではないでしょうか。会社規模等は小さくなりましたが、以下のような戦略で5社を渡り歩くことができました。

2社目・・・1社目での原価計算、税務経験・知識及び若さを武器に転職

3社目・・・2社目での海外駐在経験及び若さを武器に転職

4社目・・・3社目での会計、経営企画の実務経験を武器に転職

5社目・・・4社目の経理及び経営企画・IR全般の管理経験を武器に転職

5社目を除いて最長3か月程度で転職を決めることができましたので、転職活動自体も割と順調に行ったと言っていいのではないでしょうか。

確かホリエモンが、凡人は1つのことでは天才には勝てないので、自分の武器になるものを数多く持っていれば、それを掛け合わせることにより天才にも対抗することができる、的なことを言っていたと記憶しておりますが、私はこの見方に同意します。私がそのような方法で今まで世渡りしてきたからです。しかも4社目でアクティビストに投資術を学ぶというおまけつきです。

会社と対等な関係でいることは難しく、これ自体は最終的に、個人が持つ最強で最後の対抗手段である「退職」を行使することしかできませんでしたが、そのような心持ちが上記のような「世渡り術」を導いてくれたのかも、と思っております。一つの会社で長年働くことで満足を得られればそれに越したことはないでしょうが、うまくいかない場合に備えて自分なりの世渡り方法を考えておくことは無駄ではないと考えております。