経理マンでもFIREしたい

〜とあるアラフィフ経理マンの早期退職を目指す日常〜

大量保有報告書

株式投資をされている皆さんは大量保有報告書を見られたことはあるでしょうか。私は、株式投資は基本的に業績をベースに検討しますが、もう一つ重要視するものに株主構成があります(主要株主等は、有価証券報告書株主総会招集通知で確認可能です)。大量保有報告書は株主構成の変動を表す重要な報告書として私は重要視しておりますので、本日はそのことについて少しお話したいと思います。

まず大量保有報告書とは何かを簡単にご説明します。株主は、特定銘柄の株式の5%以上を保有した場合、5%を超えた時から5%を割り込むまで、1%以上の変動があった場合に金融庁に届け出を行う義務があります。それを大量保有報告書と言います。これは以前の記事で紹介したEDINETというネットでタイムリーに確認することが可能です。一度ご確認いただければお分かりですが、日々多くの届け出がされており、その大半は、日本の金融機関の届け出等、あまり重要ではない内容なので、無視していただいていいです。重要なのは、日本及び海外のアクティビストの動向です。だいたいカタカナ名かアルファベットの名称になります。有名なアクティビストはニュースにもなりますので、ご興味のある方はお調べいただければ、と思います。

私は前の会社の関係で、あるアクティビストをウォッチしております。大量保有報告書の提出者(アクティビスト)にはコードが割り振られますので、そのコードをキーに検索してもよいでしょう。その動向を見れば、どの会社を狙っているのか、どの会社から手を引こうとしているのかが分かります。また、アクティビストによってはホームページでいろいろな情報発信をしているものもありますので、それをチェックしてみるのもよいでしょう。私はそれらを見ながら、日々の動きをチェックしております。何せ、大量保有報告書決算短信等の適時開示と同じく我々一般人でもタイムリーに見れる数少ない一次情報源なので、内容を確認し、すぐに動けば、他の方に先んじることが可能でしょう。そうでなくても、アクティビストの目の付け所が分かったりして、勉強になることもあります。

なお、大量保有報告書のページを見ていると、報告者に個人の方も多く出ていることに気づくと思います。これを見ると、特定の株を大量保有している個人がこれほどいるものかと感心してしまいます。多くは創業家一族なのでしょうが、中には通常の投資家もいるかもしれません。私も死ぬまでに一度は大量保有報告を提出してみたいなあ、等と思ってしまう今日この頃です。