経理マンでもFIREしたい

〜とあるアラフィフ経理マンの早期退職を目指す日常〜

毎日が自分との戦い(信越化学工業)

昨日は、私が以前所属していた会社を含め、50社程度が決算発表したようです。傾向として、月末や金曜日に発表する会社が多いように思います。今日はそのうち、化学セクターの優良企業、信越化学工業に触れたいと思います。

利益率がそう高いとは言えない化学セクターにおいて、信越化学工業の「稼ぐ力」は突出しています。売上規模こそ三菱ケミカル等より小さいですが、営業利益率は30%を超え、額は1兆円に迫る、という会社です(今期は減益のようですが)。

私は一時、経営に興味を持ち、経営者の本も含め、様々な本を読みました。その中で、非常に印象に残った経営者が二人います。一人は土光敏夫さんという方で、もう一人は金川千尋さんという方です。この金川さんが、現在の信越化学の高収益体質を築いた人と言っても過言ではないでしょう。私がこのお二人に感じている印象は「自分に厳しい」というところです。本日の記事の題名も金川さんの著書であり、内容も非常に興味深いものでした。経理マンとしては、米国子会社シンテックが確か1千億円を超える売上規模なのに、経理は数人しかいない体制で運営している、というところが気になりました。昨年96歳でお亡くなりになるまで会社に在籍されたのは若干晩節を汚した感がありますが、それでも、すごい方だったという印象には変わりありません。あと、信越化学はローテーションはあまり行わない、や予算はたてない、といったことも別の方が書かれていたように思いますが、どのように業務運用・業績管理しているのか、気になります。

決算を見ると、今期は厳しい見通しのようですが、傑出した会社であることには変わりはないでしょう。