経理マンでもFIREしたい

〜とあるアラフィフ経理マンの早期退職を目指す日常〜

「逃げる」ことの大切さ

alagataは20数年の間に4回転職をしております。言ってみれば、4回「逃げた」ことになります。子供時代にもいくつかの習い事をしていましたが、どれも長続きすることなく転々と習い事を変えていました。私は自分が弱い人間だと思っておりますが、50年程生きてきた現在の感覚としては、それはそれで良かったのかも、と思っております。

転職した理由は4回それぞれ異なりますが、その中には必ず「逃げ」の要素がありました。この場所で働きたくない、今の立場のプレッシャーには耐えられない、上司とうまくやっていけない・・・長く勤められる人は当然のように忍耐していることを、自分は我慢できなくなった結果、転職したということになります。最終的には前向きな理由に基づき転職を決めたつもりなのですが、本当のところはどちらが主だったのか、今になっても自分でもよく分かっておりません。ただ、転職を繰り返した結果、世間的には安定した、場合によっては羨望されるような立場を次々と捨て去ることになっており、私の経歴を見れば転落人生と思われても仕方がないような状態とも思っています。

しかし、私は後悔しておりません。今思い返しても、あの時考え、考え、考え抜いてそのような選択を取ったということに(100%ではないにしろ)納得をしているからです。私のような一般人は、努力できるところは自分なりに精一杯努力しつつ、現状を受け入れるところは受け入れて生きていくしかない、それであればせめて後悔のないよう生きたい、と考えております。

世間では自ら人生に終止符を打つという選択をされる方もおられます。確かに、生きていたってしょうがない、と思われることも理解できる気がします。私も「ここで✕✕したら楽になるのかな・・・」などとぼんやり考えるほど精神的に追い込まれた時期もありました。しかし、そのような選択をするのは、他の「逃げ」の選択肢が全て、完全になくなった時かな、と思います。逆に、追い込まれ、選択肢が狭まる前にどんどん「逃げ」ればよいのではないか、と。個々の事情を理解せず、勝手なことを言っているのは分かっていますが、私が弱い人間で今まで何度も逃げてきたからこそ、結果として自分にとってそう悪くない現状がある、と考えております。

志の高い方には笑われるような生き方かもしれませんが、私としては「あまり悩まず、とりあえず逃げて、そこから態勢立て直すのも一つの方法だよ。それを繰り返しても、世間一般的には悪くない人生を送れる可能性は十分あるよ」と、偉そうではありますが、主張したいと思っております。