経理マンでもFIREしたい

〜とあるアラフィフ経理マンの早期退職を目指す日常〜

2024年にNISA成長投資枠で購入した銘柄(藤倉コンポジット)

以前の記事で2024年の投資目標として以下の2つを挙げました。

①新NISAの活用(成長投資枠の活用)

②株主提案への準備

このうち、②については、ターゲット銘柄の株価が想定以上に上昇したため、未だに購入できない状況が続いております。

一方、①については、先週末の段階で今年の枠をほぼ全て使用してしまった状態です。今回は、その内容について簡単にご紹介したいと思います。

一部の枠を優待狙いで使用しましたが、嫁さんの分と合わせて480万円の大半を1つの銘柄に投入しております。それが表題に書いた「藤倉コンポジット」という会社です。購入したのこそ最近ですが、ずいぶん前から目をつけていた銘柄でした。この会社の財務面の特徴を記すと、以下の通りになります。

自己資本比率が高い(2023年12月:83.6%)・・・実質無借金

②利益率が高い(2024年3月期第3四半期連結累計期間の営業利益率:10.9%)

 ・・・利益は前年度比減少しておりますが、安定しております

③配当方針にDOEを導入している

④現状の配当利回りは5%を超えている

つまり、配当収入狙いの私にとって、NISA成長投資枠を活用して配当課税をゼロにする上で極めて相性の良い銘柄ということになります。手元資金及び年初に売却した銘柄の資金を再投入することにより、先日申し上げた増配分と合わせて、2023年末と比べて手取りベースで約20万円/年の収入増を確保しております。

以前は1,000円を切る株価であり、その頃から買おうと思っていたのですが、資金を他に振り分けていたので購入ができないうちに配当方針をDOEに変更したため株価が急上昇していました。とはいえ、最近は株価も落ち着いてきており、狙っていた時からは上昇したものの、配当面から投資妙味がある、との判断です。

ここまではいいことばかり記載しましたが、以下の点が該社の弱点だと考えております。

①利益の殆どがスポーツ用品(ゴルフ用カーボンシャフトが主:セグメント情報より)

②売上高の大半はまだ日本(50%超:2023年3月期決算のセグメント情報より)

③高収益体質になったのはここ数年(スポーツ用品頼みの収益増)

私の想像では、今後更に成長して収益が右肩上がりになるとは思えませんが、コロナ期でも利益を計上し続けているので、少なくともある程度は安定して利益を上げていける会社なのではないかと考えております。現在の年間配当は70円/株、高収益になる以前はそれ以下の一株利益の時期も多くありますが、現状は70円を大幅に上回る利益になる予想(146.85円/株(2024年3月期予想))ですし、安定的な状況は当面続くとみております(少なくとも配当についてはDOEを方針としておりますので、配当額が急に下がることはないでしょう)。指標的にはPBR約0.9倍、PER10倍以下と、お買い得感はまだまだ高いです。従って、分散投資の意味で一部の投資資金を振り分けるにはちょうど良いと言っても過言ではないと考えております。

今後の課題は、このような銘柄を如何に注目される前に発掘するかです。私の考えるポイントは以下になろうかと考えています。

①収益状況が安定している(コロナ時期でも利益計上)

②財務状態も安定している(自己資本比率50~60%以上)

③一株利益に対して配当額が少ない(配当性向30%程度以下、配当利回り3%程度)

④PBR0.7倍程度以下

⑤海外進出しているorバランスの良い事業構成(収益源が分散している)

⑥それなりに大型株(私の基準はプライム市場上場)

プライム市場である理由は、東証からのプレッシャーにより、低PBR銘柄は年度末にかけて必ず株価上昇のための具体的施策を発表すると考えるからです。そして、高収益・財務基盤が強固な銘柄は、必ず増配を盛り込むことになると考えるからです。このようにして絞った銘柄のうち、クラボウ及び大倉工業は、残念ながら手を出す前に上昇してしまいました。他にも目をつけているが上昇していない銘柄があるので、3月に受け取る12月決算会社の配当金を3月中に投入することにより、3%程度の配当及びあわよくば増配も手に入れたいと考えております。

※ 投資は自己責任でお願いいたします